《MUMEI》

「‥っし、まぁ取りあえず‥こんな感じで大丈夫だろ」

「わぁ‥」





凄い‥。





子猫の寝床が出来ちゃった──。





「‥感心してねぇで見張っとけ。起きたらミルク。無理にでも飲ませねぇと危ねぇぞ」

「ゎ‥分かりました‥」





やっぱり詳しいんだ‥。





でも──

何でだろう‥?





「‥要は人間の赤ん坊と同じだ」

「ぇ、人間の赤ちゃんと‥?」

「‥蜜の世話してたから大体分かる。‥ま、アイツ元からチビだったから‥かなり手間かかったけどな」

「蜜君って──そんなにちっちゃかったんですか?」

「‥3歳じゃまだ、この子猫位だったと思うけど」

「───────」

「ま、別にアイツは気にしてねぇみたいだけどな。‥じゃ、俺行くわ」

「ぇ‥どこに‥?」

「‥母猫捜しに」

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