《MUMEI》 「母猫捜し、か‥」 鳳君、 独りで大丈夫かなぁ‥。 「‥ぁ」 起きたみたい‥。 「大丈夫‥?」 「───────」 「ミルク──飲める? これ──」 哺乳瓶の先を、 子猫の口に近付けてみる。 すぐに、 ミルクを吸う音が聞こえてきた。 ──お腹‥ 空いてたんだ──。 「ごめんね‥?」 「───────」 夢中になってミルクを吸い続ける子猫。 何か、 可愛い。 「──あら、可愛い子猫──」 「‥ぁ‥」 香さん‥。 「迷い猫? まだ結構ちっちゃいわね──」 前へ |次へ |
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