《MUMEI》

ぼくが先生と蒲団に入っているのを峯さんは見付けて、非道く驚かれた。

先生は一週間行方知れずだったからだ。

艶子さんが居なくなったからだと峯さんは教えて下さった。


ぼくは上手く話せず、先生の『峯さん』はぼくを離したがらなかったので、仕方なく置いて頂けた。



「今日は。君は死に神だろう。」

先生が話しかけて下さった。
死に神だと勘違いされたのはぼくが先生の黒い着物を頭から被さっていたからだろう。
其の時、死に神だと先生に思われながら、先生と生活することに決めた。

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