《MUMEI》

「──ねぇ、ネコジャラシ見つけたよ♪」

「‥ならそれで遊んでな」

「ネコの為に持って来たんだよ?」

「──‥貸せよ」

「ぁっ──ちょっとお兄ちゃん何でいきなり──」

「‥苺と日下部の偵察頼む」

「ぇえ〜!? 何でボクなの〜?」

「‥頼んだからな」

「しょうがないなぁ‥」





蜜君はちょっとふてくされながら、

言われた通り偵察に向かって行った。





「‥ま、大丈夫だとは思うけどな」

「ぇ」

「‥喧しいのがいちゃ、コイツも大変だろ。‥また寝ちまったみてぇだから‥後はひたすらあっためて、起きたらまたミルク飲ませて‥」

「あの‥、鳳君ってもしかして‥」

「‥ん」

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