《MUMEI》 「だぁーッもォ何ッなんだよこれ!?」 何度やっても 結果は同じ。 珠季は もう10回近く相性占いを繰り返している。 「もう止めた方がいいんじゃないか‥? 財布が空になるまでやるつもりか‥?」 呆れて 僕が言ったら。 「ぜッてーこの機械壊れてやがんだ。こーなったら‥」 「おいっ‥!?」 何をする気だ‥? 「よーし、見とけよ静瑠‥」 「‥なッ」 蹴る気か‥!? 「待てっ」 僕は咄嗟に 珠季を羽飼締めにしていた。 「てめっ‥放せこのッ‥」 「ぉ‥落ち着いてくれ、機械を壊したりしたらそれこそ──」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「どうしてもと言うんなら‥店員を呼んで来てやるから」 「‥いい」 「ぇ?」 「ま、所詮占いだし」 「珠季‥?」 落ち着いた‥ のか‥? 前へ |次へ |
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