《MUMEI》

──私は、

あれからずっと‥

子猫に付きっきり。





「ふぁ‥」





何で私まで眠くなってくるんだろ‥。





「みゃ〜」

「‥?」





何か──

擦り寄って来た‥。





寂しい‥

のかな‥。





「大丈夫だよ──お母さん迎えに来てくれるから──」





早く見つけてあげなきゃだよね、

この子のお母さん──。





‥でも‥。





何か寂しいなぁ‥

この子がいなくなっちゃうの──‥。





「みゃ?」





子猫は、

キョトンって感じに首をかしげた。





ちょっとだけ、

元気になったみたいに見えた。

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