《MUMEI》

2つ3つゲームをした後──

僕らは

エアホッケーで対決をした。

結果は

3対3。

引き分けだった。

「ちぇっ、後1点でアタシの勝ちだったのに」

「もう1度やるかい?」

「いんや、もういい」

珠季は

辺りを見回して──

楽しめそうなゲームを捜し始めた。

「っと‥」

「シュミレーションゲームとかはどうだい?」

「んー‥」

「取り敢えずひと回りしてみようか」

「‥何でんな事──。つーかオマエ、サイフの中身大丈夫なのかよ」

「心配には及ばないよ。これでも小遣いの管理はしっかりしている方だしね」

「ふーん‥。つーか‥オマエいくら持ってんだよ」

「それは言えないな」

「‥何だそれ」

珠季は

何故かふてくされてしまった。

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