《MUMEI》

「‥ふーん」

「じゃあ大丈夫そうだね♪」

「後はあの子の生命力に賭けるしかないな──」

「‥何医者染みた台詞吐いてんだよ」

「お祖父ちゃんお医者さんだったもんね♪」

「ぇ、そうなんですか?」

「うん♪ 色んな病気治してたんだよ?」

「‥いつの話だよ」

「いいじゃん♪」


「──────‥」

「鳳君達のお祖父さんって──もしかして‥あの‥?」

「お祖父ちゃんの事知ってるの?」

「ぁ‥名前は知らないんですけどね──でも私、診てもらった事あるんです、ちっちゃい頃──」

「──ほんとかよ」

「ハイっ、ほんとです♪」





すっごく優しいお爺さんで──

私、

何だか安心したんだ。

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