《MUMEI》

「そっかぁ、ランお祖父さんにあった事あったんだ♪」

「‥何つーか‥奇遇ってヤツだな」

「蘭ちゃんがここに来たのも、きっと何かの御縁があったからなのよね──」

「───────」





御縁──。





もしそうなら、

私は三門家に行くのが決まってた、

って事‥

かな──。





『──見つけた』





鳳君は‥

初めから私を捜してたのかな。





『私が‥世話役!?』

『うるせぇ。騒ぐな』





全部初めから決まってて──





『宜しくねっ、ラン♪』





全部、

運命だったんだとしたら。





私、

かなり幸せなのかも知れないな──。

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