《MUMEI》
11章 あたしのライバル【緋色side】
‥勝負を仕掛けてから、

1週間。





「‥‥‥‥‥‥‥」





あたしは、

まだ告れてねぇ。





つーか、

めちゃめちゃパニクってる。





何でかっつったら‥。





あいつに‥

あいつに告られちまったんだ。





桐生光喜‥。





あいつはあたしにこう言った。





『──好きなんだ』

『‥‥‥は‥?』

『好きなんだ君の事っ‥ずっと前から‥‥‥』





いきなり‥

あんな事言われて‥

あたしどーすりゃいいんだよ。





あたしは‥

先輩が好きなんだ。





服部先輩が‥。





お前なんかに‥

好きとか言われたくねぇ‥。

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