《MUMEI》 「いい‥? 俺が?」 「だって器用だもん」 「そうでもないけど‥」 「──────‥」 「那加‥?」 「何でもない。日向は宿題やってて」 「ぁぁ‥」 日向はキョトンとしながら、 ノートに向き直る。 と思ったら、 窓の方を見てぼんやりしてる。 「何見てるの?」 「──桜──」 「桜?」 「──綺麗だなって」 「すぐ終わっちゃうじゃない」 「でも、こうやって舞ってる桜も悪くないだろ?」 「‥‥‥‥‥‥‥」 ‥そうだけど。 でも何か‥ 寂しい。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |