《MUMEI》
彩詩の授業(魔法
「さてさて、次は魔法大系についての授業!」
黒板の地図を消し、「魔法とは」と大きく書くと狩月を指差す。
「はい、狩月君、魔法ってなんだと思う?」
「魔法・・・大気中にある魔力を使って炎とかを出す技術・・かな。」
琴に教えてもらったのはこんな感じだったよなぁ〜と思い出しながら答える。ふむふむ、と頷くと
「それって大きく4つに分けられるのは知ってる?」
少し違う質問をしてきた。
「知らないです。」
聞いたことも無いので即答する狩月。その返答を聞くと彩詩は黒板に「魔法」「魔術」「術式」「精霊術」と書きこむ。
「これが大きく分けた4つ。説明、長くなるけど・・寝ないで聞くこと。」
そう一言前置きをしてから説明を始める彩詩。
「まず、「魔法」について、魔法は自分の体内にある魔力を使う事によって炎を出したりする技術で、簡単に言えば、炎を出したいって意思によって魔力に形を与えて使用するってわけ。詠唱は・・そうだなぁ〜・・魔法を使うぞって自分の中で決めるためかな。詠唱破棄って言って詠唱が無くても使うことはできるけど、威力は落ちるし魔力の消費量も多くなるから普通の場合は詠唱を行なうね。」
そう説明すると。「魔法」と書かれた隣に、「自分の体内にある魔力を使う」と書き込む。
「次、「精霊術」ね。精霊との契約の元に力を使う技術でね、契約を結んでいないと、使うことができない術でもあるんだ。その代わりに、魔力の消費量が低くて、強い術が使える。精霊術における詠唱って言うのは契約を確認するためで、術を使うのに絶対必要なことなんだ。魔法と違って詠唱破棄、つまり詠唱せずに使うことはできない点がやや使いにくいのかな。」
そう言うと黒板に「契約が必要、燃費良好、詠唱必要」と書き込む。
「さて次は、「魔術」の説明をするとしよう。精霊術と似たような技術なんだけど、魔術の場合は、自分の血肉や生贄とかで高位の精霊と契約を結ぶことで術を使う。つまり何かを犠牲にすることで威力の高い術を使うわけなんだけど・・私の個人的な意見だけどこれは使わない方がいいよ。」
そういい終えると黒板に「契約が必要、詠唱必要、危険」と書き込む
「よし、最後に「術式」の説明!ちょっと特殊だからよく聞くこと。化学反応って知ってるよね。それで炎を出したりするのがこの技術。術式武具と術式弾を使う事で初めて使うことができる術でね、大気中にある物質や術式弾の中に入っている物質を利用して化学反応を起こして、それを術式武具によって増幅、拡大させて術を使うものなんだ。詠唱は必要なし、その代わりに術式は発動するには理論構築って言って術式武具についている演算宝珠によって術を読み込ませて演算させた上でしか発動が出来ない、つまり術を読み込ませる時間+演算している時間が発動までのタイムロスになる。っとまぁ他の3つに比べて完全に異なった技術と言っても問題ないくらい特殊な技術なんだよね〜」
「特殊な装備、専門技能」と黒板に書き、
「以上、魔法4大系でした。この四つを総称して魔法って呼ぶときもあるから、まぁその辺はなんとなくで理解するしかないかな?何か質問あるかな?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫