《MUMEI》

──3回位撮っただろうか。

ようやく

珠季が納得する画像が撮れたみたいだ。

機械から

占いの時と同じように

紙が出てくる。

「──ぁ」

こんな風になるのか──。

「ほら、オマエの分」

「ぁぁ‥有り難う──」

だけど‥

使い道が無いな‥。

「‥?」

珠季は何処に貼るつもりだ‥?

「っし、──ん、オマエ貼んねーのか」

「携帯電話にか‥?」

それは流石に‥。

取りあえず‥

なくさないようにしまっておこう。

「ところで珠季‥」

「ん」

「そのメロンパンは‥どうするつもりだい?」

「どうって──食うに決まってんだろ?」

「なら──いい場所があるよ」

「? ──オイッ」

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