《MUMEI》 ゲームセンターを出て、 繁華街から団地の側へ戻って来た。 「‥オイ、まさかオマエ‥アタシん家──」 「違うよ、ただ公園に戻るだけさ」 「‥何で公園なんだよ」 「2人で寛ぐには丁度いいだろう?」 「寛ぐって‥オマエなぁ」 「ケーキも食べたし、ゲームもしたし──後は公園でのんびりと‥」 「ふはっ」 「珠季‥?」 「言い訳下手だなぁ、お前」 「ぇ」 「サイフ、カラッケツになっちまったんだろ?」 すかさず 珠季が笑って言った。 「ぁぁ‥」 全くもって 図星だった。 にしても‥ この結果を珠季に知らせるべきか迷うな‥。 「‥ん、何だよその紙」 「ぃゃ‥何でも無いよ。──ほら、あそこのベンチに座ろう」 僕は 紙切れをポケットにしまった。 今日は少し 羽目を外し過ぎてしまったな‥。 まぁ たまにはいいか。 【相性:120%】 ずっと気になっていた 僕らの相性も分かった事だし──。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |