《MUMEI》
5話 珠季の創作
あの後、

僕達は小1時間程公園のベンチで過ごした。

そして、

今日は月曜日。

廊下で偶然に鉢合わせた宮上と交わした

何気ない会話から──

僕は

珠季の意外な一面を知る事になった。

「ほ‥本当か? それは‥」

「ホンマや。霖堂なぁ、話作りよってん」

「創作‥という事か?」

「そやな──。まぁ、オレもまだよう知らんのやけど──」

「‥‥‥‥‥‥‥」

珠季が‥

創作か‥。

普段

本を読んでいるような雰囲気は‥

全くといっていい程無いけれど‥

所謂‥

小説みたいな物を書いたりしているんだろうか‥。

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