《MUMEI》 ただ一つ変わらないもの=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* AM0:50 ―― アンパンマンは、疲れ切った身体を、何故か自宅に向かわせることはなかった…。 彼が訪れた場所――… それは薄暗く、落ち着きのある空間(フロア)だった…。 たち昇る煙草の煙の向こうには、年代物のコニャックが、カウンターの背面の棚に整然と並んでいる…。 そこは銀座の高級クラブ『M菜』だった…。 ママ「…あらあら……常務さんったら…。 少し飲み過ぎなんじゃない…?」 凛とした佇まいのママが、カウンター越しにアンパンマンを気遣った…。 前へ |次へ |
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