《MUMEI》

「紗枝は黄色の方が似合うって!」


「え〜、ピンク着たい」

「いーんだよ!黄色にすんの!き、い、ろっ!」



あれから裕斗とアタシはなんとダチになってしまった!


気い使わないで、スッピンで話せる男子ってなかなか出会えないもんねー…。



一緒に買い物したり、ご飯食べたり…








「あ、アタシ右の男タイプ…」


「え〜!俺左…」


「左って!左はオッサンじゃん!……


ああ、オッサンと付き合ってんだっけね」

アタシはアイスコーヒーをゴクリと飲みながら、斜め向かいに座る男性同士から裕斗に視線を戻した。



「だって右はぜってーチンコ小さそうだもん!ほら!鼻低いし」

「それはー、迷信ですから〜、はあ…」



男女に友情は成り立たないって言うけど友情しか成り立たない男もいる。



「しかし伊藤さんこんな顔だけ男のどこが良かったんだろ…」

「ふふん!やっぱ巨乳より柔らかい金タ〇だろ!…、ってうおいッ!叩くなッ!冗談だってよ!




柔らかさ変わんないですからっ!」







「あ〜もうッ!








アハハハハハッ!」


楽しいから、
まっ、


いっか!



そのうち裕斗よりず〜っときっとイイ男


きっと現れるさ!







END

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