《MUMEI》

それにしても本当に──

僕らは相変わらずだ。

喧嘩はしょっちゅうだし

言い合いも絶えない。

傍から見ればさぞ──

おかしなコンビに見える事だろう。

けれど僕らは──

楽しんでいるんだ。

喧嘩も

言い合いも──

2人で一緒にいる時間の全てを。

けれど──

不思議だ。

本当に──。

この前の占いの結果からして

僕らはかなり

相性がずば抜けているらしいと分かった。

まだ

その結果は‥

珠季には知らせていないんだけどね──。

照れ屋な彼女の事だ。

それこそ

卒倒でもしてしまうに違い無い。

まぁ

仮に卒倒したとしても──

僕が抱き留めてやるから大丈夫なんだけどね。

「‥何かまたにやけてんな、オマエ‥」

「気のせいだよ、気のせい──」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫