《MUMEI》 「‥誰が恋人に爆竹渡すんだよ」 「ぇっ‥だって鳳君が『爆竹』って──」 「冗談に決まってんだろ。‥お前ってほんっとーに‥」 「〜〜〜っ‥意地悪しないで下さいよ──‥」 「‥覗いてみな、中」 「中?」 どれどれ‥? 「──ゎっ」 綺麗──。 「‥万華鏡。お前にやる」 「ぇ、いいんですか‥?」 「ガキの頃のヤツだし‥もう俺は使わねぇから」 「──どもです♪」 「‥ん、んん‥」 鳳君は照れたみたいで、 それを気付かれないように背中を向けた。 「‥あの星空、綺麗だったろ」 「ぁ──ハイ、すっごく綺麗でしたよねっ」 「‥それと‥似てねぇか」 「?」 「万華鏡の中と‥星空って‥似てねぇか」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |