《MUMEI》 「何ていうか──那加のわがままなら全部聞いてやりたい──って」 「ぇ‥」 「那加は俺の姫サマですから」 「〜〜〜〜〜〜‥」 嬉しいのと、 恥ずかしいのと、 くすぐったいのと‥ ドキドキするのと。 あと‥ 熱い。 大熱でも出たみたい‥。 「那加?」 「み‥見ないでよっ」 どうにも照れくさくなって、 ベッドの布団を被った。 ──そしたら。 「‥!?」 布団は持ち上げられて、 日向の顔が‥ 目の前にあった。 前へ |次へ |
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