《MUMEI》

ようやく

教室に戻って来た。

勿論‥

授業には遅刻だ。

「‥てめーのせいだかんな‥」

「大丈夫さ」

「は‥?」

訳が分からない──

そんな表情をした珠季。

「‥オマエって何考えてんのかサッパリ分かんねー」

「君は分かり易くて助かるよ」

「!?」

「──まぁ、全て君の考えている事が分かる訳じゃ無いけどね」

「なッ‥分かられてたまるかぁっ」

大袈裟に

あたふたする珠季。

何か──

知られてはまずい事でもあるんだろうか‥?

「‥ほらっ、入んぞ」

「‥!?」

物凄い力で

僕は教室に引っ張り込まれた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫