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《MUMEI》 「‥暇だったから」 「ぁ、嘘ついてる♪」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「お兄ちゃんってば嘘下手だなぁ──」 「‥嘘上手かったら何か得でもすんのかよ」 呆れ気味に、 鳳君が訊いたら。 「だって口説き落とせるじゃん♪」 「‥‥‥‥‥‥‥」 突っ込む気力もない鳳君。 その隙を狙って、 蜜君が私に抱き付いてきた。 ──あれ、 何か‥ ちょっと背伸びたかも‥？ 「ねっ、隠れんぼやろ？」 「ぃ‥ぃぇ、あの‥私今お掃除をですね──」 何とかして、 蜜君から開放されなきゃなんだけど‥。 でも‥ どうすれば‥？ 前へ |次へ |
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