《MUMEI》

執事「兼城様がお見えです 」

龍之介「部屋に通してくれ 」


兼城「龍之介様、ご無沙汰 しておりました」

龍之介「何か、わかったの か?」

兼城「はい、電話では、お 話し出来ないので…」

龍之介「!…」

兼城「雅治様の姉と思われ る、タカコ、なる人物が 、ワシントンに来てるよ うです」

龍之介「…嗅ぎ付けられた か…」
「狙いは雅人だな」

兼城「おそらく…」

龍之介「日本に行かれては 、困るのだろう」
「日本の様子はどうだ? 」

兼城「…変わり過ぎました …日本は…」
「肝心な事は、総てSecre t、です…」
「調べる事は用意ではあ りません…」

龍之介「…そうか…」

兼城「私も、雅人様と日本 へ行こうかと思います」

龍之介「…兼城、雅人様に はティファを付けるつも りだ、」

兼城「ティファ…ですか? …」

龍之介「女の方が、都合が 良いだろう…兼城は、タ カコを洗ってもらいたい 」

兼城「わかりました 、」

雅人「失礼します」
「兼城さん、久しぶり」

兼城「雅人様、お久しぶり です」

雅人「ちょうどいいや、」 「二人に話しがあるんだ 」
龍之介 「何ですか、改ま って」

雅人「…龍之介さん…」
「今まで、ありがとう… …父の意志は…俺が、必 ず引き継ぎます…」
「…」
「兼城さん…」
「今なら、わかるよ…」 「嫌がる、俺に、銃の使 い方から、爆発物の使い 方まで、丁重に、叩き込 んでくれた意味が…」
「…」
「…二人共…本当に、あ りがとう…」

龍之介「…雅人様…」

雅人「…今日の夜、ここを 出ます」

龍之介「今日?、何でまた 、急に…」

雅人「大学に…タカコ、が 来たみたいだよ…」
「友人から、連絡が有っ たんだ…」

龍之介「!…」

雅人「俺は、卒業した後だ から、無事だったけど… ……友人は…事故?で… …死んだって…」
「今…別の友人から…電 話が来た…」

兼城「!…」

雅人「…戦いの舞台は、日 本だ!」
「…狙いは、俺!」
「目立つ様に、ここを出 ます」

龍之介「だ、ダメです、危 険過ぎます!」
「兼城、大佐に連絡を! 」

兼城「はい!」

雅人「車、借りますね」
「もう、支度は出来てる んだ」

龍之介「雅人様、いけませ ん!」
「私の指示に従って下さ い!」
「必ずお守りします!」

雅人「この屋敷には、女、 子供も沢山いるでしょ」
「…暖かい、場所だった …」
「家族の居ない、俺には …」
「これ以上、巻き込めな いよ…」

龍之介「雅人様、行かせま せん!」

兼城「龍之介様!、電話も 無線も、ダメです!」
「使えません!」

龍之介「!」
「慌てるな!、連絡が取 れなければ、大佐にも直 ぐにわかる」
「屋敷の警戒を堅めろ! 敵はもう来てるぞ!」

屋敷の電気が消え
非常照明に切り替わった

警報が鳴り響いた

雅人「非戦闘員を避難させ ろ!」
「龍之介、皆を頼みまし たよ」

龍之介「雅人様、ダメです 、屋敷内に…」

雅人「神無月 雅人として 命じる!」
「非戦闘員を待避させろ !…」
「貴方の、任務です」

殺気立った顔で命令した後、 優しい顔で言った

龍之介「はい…兼城、雅人 様を頼んだぞ!」

兼城「はい!」

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