《MUMEI》 珠季は 本当に奢ってくれた。 「有り難う、恩に着るよ」 「別に礼言われる程の事じゃねーよ」 「僕はかなり助かったけどね」 「‥お前って‥いっつも小遣い幾らもらってんだ‥?」 「月に──2千弱位、かな」 「‥デートの時めちゃめちゃ金使ってなかったか‥?」 「貯めていたんだ。数ヶ月前からね」 「んな前からかよ‥!?」 「君に色々と買ってあげたかったし──せっかくのデートなんだから、その時位は贅沢したいだろう?」 「───────」 「まぁ、ただ君に喜んで貰いたかったというだけなんだけどね」 「なっ‥」 「どうかしたかい?」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |