《MUMEI》 「べッ‥別にどーもしてねーし」 「さて‥また幾らか貯めておかないとな──」 「お前まだ無駄遣いする気か‥?」 「無駄遣いじゃないさ、デート資金として使うんだから」 「‥つーか、また無理矢理買ってくれようとか思ってねーだろーな‥」 「──このお返しはさせてもらうよ」 「返されるような事してねーから」 同じような事ばかり続くものだから── つい おかしくなってしまった。 「──切りが無いな」 「オマエが折れねーからだろ?」 「君だってしつこいじゃないか」 「だぁーッうっせーなっ」 「ほら、すぐにそうやって怒る──」 「‥誰のせいだよ」 「さぁね──」 しらばっくれたら 珠季は溜め息を付いてストローを咥えた。 暫くお互いに黙っていたんだけど── 何だかつまらなくなって切り出した。 「創作の進み具合はどうだい?」 「!!」 「?」 「──ごほッ‥ごほッ‥」 「だ‥‥‥大丈夫か‥?」 「ごほッ‥大丈夫な訳ねーだろっ」 前へ |次へ |
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