《MUMEI》 「別にせっかちとまでは言ってないだろう?」 「‥‥‥‥‥‥‥」 「君は君のペースでやればいい」 「さっき早過ぎだとか言っといて今度は何いい人振ってんだよ」 「僕はただ心配だっただけさ。君が腹痛でも起こさないかとね」 「起こさねーよ」 「ならいいけど──」 「つーか、教室戻んねーとヤバいんじゃねーの?」 「ぇ」 ‥!! もうチャイムが鳴ってしまった‥!? 「んなに焦んなよ、飲んでから行きゃいーだろ」 「──そういう所はルーズなんだな‥」 「オマエだってたまに平気で遅刻すんじゃねーか」 「本当に偶にだけどね」 「しょっちゅうだったら困んだろ」 「確かに──」 「そーいや日誌、ちゃんと書いてんのか?」 「勿論。天候もホームルームの連絡事項も授業内容も抜かり無くね」 「‥何でそんな事務的なんだかオマエは──」 前へ |次へ |
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