《MUMEI》

『せんせぇ、おとなってなんさいのこと?』


『ん〜、20歳かな?
ハタチって言うのよ。』


『じゃあ、ぼくはたちになったら、せんせいとけっこんする!』


『あら、嬉し〜。』


『ほんとだよ!
だって、ぼくうそつかないもん!!』


『フフッ。そうね。』


『だから、それまでまっててくれる?』


『はいはい。楽しみにしてるね。』







あれから15年。


僕は今日、二十歳の誕生日を迎えた。



鏡に映る自分とにらめっこ


少しは大人になったかな?



わかんないや。



だから今からそれを確かめに行く。






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