《MUMEI》
彩詩の授業(魔法2
楽しそうに笑う彩詩。疑問に思っていた点を質問する。
「彩詩先生、質問なんですけど。瞬動はどれに当たるんですか?」
「瞬動は、詠唱してないよね。つまり魔法って事。魔力で自分の体を強化するのも魔法って事になるよ。」
なるほど、と頷きさらに質問を続ける。
「一つの大系しか使えないんですか?」
ぶんぶんと首を横に振る彩詩。
「違う、違う。ある程度のレベルの人は複数の大系を使うよ。精霊術+魔法が一番スタンダートかな。精霊術だけだと・・人によって契約できる精霊と出来ない精霊がいるし、単純に強化するためにも二つを併用するのは有効だからね。まぁ中には一つに絞る人も居るけど。あ、ちなみに私は、魔法と精霊術を併用して使ってるよ。さて、他に質問は?」
疑問に思っていた点は全て解消されたので、「無いです」と答える。
「少しは興味を持ってくれたみたいだね。感心、感心。次は魔法についての補足。属性について。」
言い終えると黒板に図を書き始める
「これが基本属性。」
黒板に六角形を書き左周りに「炎」「雷」「氷」「水」「地」「風」と書き込む。
「で、こっちが変異属性。」
黒板に「闇」「光」「無」「動」と書き込む
「これが属性。それぞれ対極に位置する属性が相性が悪いって言われている。もっとも変異属性には優劣は無いけどね。自分自身の属性は変化できるけど、どれか一つでも属性の高位魔法が使えるようになるか、精霊と契約すると、得意属性になって変化させることは出来なくなる。得意属性以外の属性は使えない訳じゃないけど、得意属性を100とすると、この六角形の隣にあるのは80〜70、その下にあるのだと70〜60、対極にある属性になると50くらいまで威力が落ちるって思ってくれてOK。つまり、得意属性+隣の2属性を覚えていくのが基本かな。そうそう、「空」「紅」「蒼」「極」って言って生まれつき変化させることができない属性を持ってるヒトも居るよ。「極」は完全に一つの属性しか使えない属性で、その一つだけなら130〜300って言うくらい使いこなすことができる。「紅」は「炎」「雷」「風」「光」「動」属性との相性が良くて5つを得意属性として持つことができる。その代わり残り5つの属性はほとんど使えない。「蒼」は「紅」の反対の属性が使える属性の事。「空」は全ての属性を得意属性として持つことができる属性で・・最強の属性って言われてる。この4つの属性は血筋とか突然変異で生まれるモノでね、望んで手に入れることができない属性なんだ。」
うらやましいよね〜と説明を終える彩詩。
「あ、一つ忘れてた。さっき高位の魔法って言ったけど、全ての術は1〜13までの階位に別れているんだ。高位って呼ばれるのは9位以上の術の事ね。1〜3位は低位、4〜8位が中位って分け方なんだけど・・低位の術でも使う魔力の量によっては高位の術と大差無い破壊力を持たせることもできるから一概に高位が強いって訳じゃないけどね。」
そう言うと、黒板に「1位〜13位に分かれている。13位以上の術は禁術と呼ばれてる」と書き込む。

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