《MUMEI》

倒れてる兼城に、ライフルを突き付けてた

「銃を床に置け!」

日本人か?…

俺がゆっくりと銃を床に置く瞬間
黒い影が室内に!

ライフルを蹴飛ばし、
バトルスーツの男に乱射した

今だ!

俺はベレッタを握り、兼城の元へ転がり込んだ

兼城が一撃も食らわさないで倒れたとは思えない
きっと、防弾スーツなんだ!

案の定、バトルスーツの男は、ライフルを捨て、腰の銃を抜いた!

俺はその銃目掛けてベレッタのトリガーを引いた

タタタン!!

遊底が下がったままになり残弾0を示したが、
バトルスーツの奴の銃も、使い物にならなくなった

部品が壊れ飛ぶのが見えたんだ…

「こっちよ!」

女の声!

さっきの味方か?

壊れた扉から手招きしてる
一瞬の判断を求められた

俺は、声の主を無視して、兼城のパイソンを握った

兼城の息はまだ有った

置いては行けない

バトルスーツの男は、サバイバルナイフを抜き
「銃は聞かないよ、坊や… 」

言葉と共にダッシュしてきた!

味方らしき女が乱射するも、スーツとメットに弾は弾かれてる

俺の元にスライディングして来た!

一瞬で横を取られ、サバイバルナイフが喉に……

バトルスーツの男が言った「ゲームセットだ…」

女「ちっ……馬鹿な子ね… 」

俺に向けられた言葉だろう
ドッコーン!

部屋に響き渡る、マグナムの音

俺はサバイバルナイフを無視して動き、
バトルスーツの奴の
ヘルメットの下から
マグナムを撃った

シールド内に血飛沫が飛んだのがわかる

バトルスーツの男が、
ゆっくりと床に倒れていった…


雅人「兼城さん!」

まだ息がある

雅人「おい、そこの女!」 「味方なら、救急車を! 」

女がメットを脱いだ

女「貴方にも必要ね…」
「動けるなんて淒いわね …その出血量で…」

俺の首からは、かなりの出血があった…

意識が朦朧てしてきた

部屋の景色が廻る…

目の前には……床が見えていた……

…力…尽きたかな…



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