《MUMEI》

「ほらっ、蘭ここ入って♪」

「ぇ、あのっ‥?」

「‥さっさと入れよ」

「ぅゎッ‥」





やっぱり2人に挟まれちゃうんですね‥。





「──よし、じゃあ撮るよー?」





零さんが、

カメラのオートスイッチを押して戻って来た。





その、

数秒後。





──シャッターが切れる音。





「──撮れたっ?」

「ぁぁ、撮れたよ──見てみるかい?」

「ゎ──」

「‥ふーん、まぁまぁ良く写ってんな」

「苺やっぱり別のワンピースにすれば良かったかなぁ──」

「いいだろ、お前だけ浮いてもしょうがねぇし。この方が日下部と釣り合ってんだから」

「うん──‥、? どうしたの? 惷」

「ぃ、ぃぇ、その──」

「ふふっ──苺ちゃんが可愛くて見とれちゃったのよね?」

「!!っ、かッ‥香様っ!?」

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