《MUMEI》

ティファ「熱心ね…」

雅人「組織図や地理を頭に 入れとかないとね…」

ティファ「…」

雅人「無駄な事をするなっ て顔だね」

ティファ「そこまで言って ないわよ」

窓の外に飛んでいた
護衛の空軍が引き上げたようだった

雅人「打ち落とされるなら この後かな…」

ティファ「衛生や空母が警 戒に付いてるわよ」

雅人「ステルスでOKだよ …」

ティファ「ステルス技術は アメリカだけよ」

雅人「ティファ…貴女も軍 人だよね」

ティファ「書いてあったで しょ、私の経歴と所属は 」

雅人「…政治と軍が、一枚 岩とはかぎらないよ」

ティファ「…何が言いたい の…」

雅人「俺が日本に着かなけ れば、それはそれで、利 益になる人達も沢山居る からね…」

ティファ「…」

6時間かけて、資料を頭に入れた
俺は、資料をデリートし
パソコンを閉じた

少し、寝とこうかな…

シートを倒し、目を閉じた



機体が揺れた

雅人「…」

ティファが居ない…

時計を見た

4時間ぐらい寝てたようだ…

仕切られた部屋から出るとティファが居た

雅人「何事?」

ティファ「…敵襲よ… 」

雅人「この高度で?…」
「ミグ?」

ティファ「多分ね…」

雅人「敵機は?」

ティファ「ステルスが落と したわ…」

雅人「ステルス、付いて来 てたの?」

ティファ「貴方に死なれた ら、ややこしい事になる でしょ」

雅人「俺、大統領みたいだ 」

ティファ「…笑ってる場合 じゃないわよ…」
「ステルスも…落ちたわ …」

雅人「ミグとステルスじゃ …値段でアメリカの負け だね」

ティファ「呑気ねぇ…エン ジン2機…死んだのよ」 「落ちやしないけど…」 「日本まで、飛べないわ よ」

雅人「海に降りるのは嫌だ なぁ」

ティファ「何とかするから 、後で座ってて!」
「イライラするわ、貴方 と話してると!」

雅人「食い物、運ばせて… 落ちる前に食っとくから 」

ティファは呆れた顔をしていた


太平洋上にミグが居たとすると…

何処から飛んで来た…

給油しなくちゃ来れないだろうし、普通に空中給油したら、レーダーでわかる…
まして、打ち落とすなら
エンジンなんか狙わない…
バトルスーツの男も、俺を殺すなら、出来たはず…

生け捕りにしたいようだな…

肉を食らいながら
そう考えた…

日本に行く前に、俺を捕らえるつもりか…

敵は、誰なんだろう…



何時間かして、飛行機が滑走路に着陸した

陸地なのは有り難いな…

ティファ「降りるわよ」

機長に挨拶をして
俺は機から降りた

雅人「…いい所だなぁ…」
南国の島だろうか?

椰子の木が見えた

ティファ「もたもたしない で、車に乗って」

雅人「はいはい…」

狙撃でも、されるってか?
戦闘機が列ぶ
空軍基地のようだ…

アメリカ空軍のハワイ基地だった…


挨拶を済ませ、ホテルに送られた

軍の施設から出すって事は…

ここが、戦場になるかもしれないなぁ…

軍も、言い訳欲しいだろうからな…

何かあった時に…

なかなか立派なホテルのスイートだった

ティファが部屋の中をチェックしてから、俺が入室した

部屋に入って直ぐに
俺はベレッタを出した

遊底を引き、薬室に、弾丸を送った

安全装置をかけ、ホルスターに戻した

ティファ「念入りね…」

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