《MUMEI》

「‥‥‥‥‥‥‥」

珠季は

僕に手を握られたまま‥

また眠っているみたいだ。

さっきのは‥

何だったんだろう。

珠季は何故──

僕の名前を呼んだんだろう。

‥変な夢でも見ていたんだろうか‥?

‥それとも‥

寂しかったのか‥?

「‥どっちなんだい‥?」

僕には‥

分からない。

君が

僕の名前を呼んだ理由が──‥。

「‥?」

握り返された‥?

いや

でも‥‥‥

彼女は眠っている筈だ。

‥というか‥

どうしてこんなにも動悸がするんだ‥?

ただ‥

手を握られているだけじゃないか‥。

それだけなのに

どうしてこんなにも動悸が‥?

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫