《MUMEI》

「‥‥‥ん‥」

「目が覚めたかい?」

「!!?」

珠季が

物凄い勢いで飛び起きる。

「ななな何してやがんだてめーッ!?」

「お見舞いだよ、ついでに付け足すと──君が倒れたから僕がここまで運んで来たんだ」

「な‥‥‥」

珠季は

何が起きたのか分からないみたいだ。

「ちょっ、待て‥意味分かんねー‥」

「簡潔に言うと──君は無茶をし過ぎたという事だね」

「アタシが‥?」

「現に、君はこうやってベッドにいる訳だ。──元々微熱があったのに‥運動をして体が持つ筈が無いからね──」

「‥アタシ、別に具合悪かった訳じゃねーけど」

「それは君が気付いていなかったんだ。まぁ‥君が風邪を引いていたなんて僕も思わなかったけど‥、?」

「‥ォ‥オマエ‥」

「?」

「何でアタシの手握ってんだよっ‥!?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫