《MUMEI》

「と…とりあえず現状を一旦整理しようよ。」

「よし。まず、オレら3人はある日突然同時に奇妙な夢を見た。」

「そしたら次の日に変な力に目覚めてたんだよね♪あたし空をビューンって!!」

「んで陸は切る力、オレは投げる力だったと。そんで怜さん達がその力を『Verb』と名付けたんだったな。」

「あ、あとボクの夢のこともあるよ!Verbの由来の村の話。」

「そうだな。そんで…陸が襲われた。」

「…。」

「あんときのあたしかっこよかったなぁ…♪」

海…空気ってあるの知ってるかな。

「あたしの活躍で助かったんだから感謝してよね!」

そういって腰に手を当て胸を張る海。いやこのタイミングで自慢されてもなぁ…。

「…まぁそれでだ。怜さん達と連絡とって、これから協力しようって話をした途端に…」

「この手紙ってわけね。」

「なんだかボクたちどんどん普通から離れてってるねぇ…」

まさか自分が命の危険にさらされるなんて思いもしなかった。正直…恐怖でいっぱいだ。

「まぁ大丈夫だ。オレらが力合わせればな♪」

空くん…頼りになるなぁ。なんでそんな元気でいられるんだろ。

「それより、この際一度オレの疑問を整理しておきたい。聞いてくれっかな?」

「え?あ、うん。」

疑問?なんだろ…?

「オレの疑問ってのは、陸が襲われたときのことだ。」

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