《MUMEI》
3
「おはよー!」



声をかけてきたのは奈保。


私の親友。



「おはよ。」



「なによー!テンション低ーい!」



「ゴメン…頭痛くて。」



「まさか…また?」



「…うん。」



「そっかぁ…でも…。」



奈保は意味ありげな笑みを浮かべている。



「…何?」



「頭痛も吹き飛ぶビッグニュース!!転校生!むっちゃ男前なんよ!」



どおりで。朝からテンションMAXなわけだ。



「おーい。席につけー。」


「先生だ!また後でね!」


奈保に軽く返事をし、自分の席についた。

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