《MUMEI》

──佳代子さんは、

日向をビックリさせたらどうかって提案してきた。





でも‥

どうしたら日向をビックリさせられる?





「〜〜〜〜〜〜‥」





‥分かんない。





「‥ぁ」





隠れるとか‥。





──それいいかも。





かくれんぼなら、

絶対見つからない自信がある。





クラッカーを持って、

あたしは隠れ場所を探し始めた。





「えっと──‥」





どこに隠れようかな──。





日向がビックリする顔を想像しながら、

ちょっぴり、

ワクワクしてきた。

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