《MUMEI》

俺はそのまま連れ去られ
船に乗せられた…

何なんだよ…いったい…


真っ暗な海を、認識灯も付けずに進む船…

エンジン音がしない

スクリュー無しで航行出来る船が有る…

電子航行技術…

電子レンジみたく、水に反発する力をぶつけ
一定の方向に進む技術だ…
まだ試験段階のはず…

何者だ…この二人…



船ごと建物の中へ入った…
ドックになってるんだ…
分厚い扉が閉まり
船が固定され、水が引いて行く

民間の施設じゃないな

時間からして、オアフからハワイ島に来たのか?


エレベーターで上がる

何かの施設のようだった


アリサ「解いてあげるけど 暴れないでね」

雅人「説明は、してくれな いのか?」

アリサ「その前に、…裸に なって」

雅人「…」

アリサ「武器を隠し持たれ てると困るのよね…」

……

アリサ「あら、立派な武器 ね」

俺の股間を指差して、アリサが言った

下らない冗談を聞くゆとりは無かった

アリサ「次は手当ね…いら っしゃい」


メディカルユニット!

身体をスキャナーしながら
簡単な外科手術が出来る機械だ…

先進国の一部の病院にしか無い、高価な物だ

もっとも…陸軍とかは、野戦病院で使えるように、所持してるだろうけど…


アリサ「胸の傷は大丈夫、 かすり傷ね…」

「腕は、筋肉が切れてる わ、…弾は、貫通したよ うね…」

「治療するわね」

無針麻酔が自動で腕にされ
機械が勝手に、治療し、縫合する

10分足らずの出来事だった
アリサ「首は…治療はいら ないわね…何ヶ月も前の 傷ね」

ティファ「2週間前よ…」
髪を拭きながら、ティファが来た

アリサ「シャワーで済ませ たの?」

ティファ「湯舟は、どうも ね…」

アリサ「日本に長く居たの に、ダメなんだ?」

ティファ「そうね…時間が あれば…たまにはいいけ ど…」

アリサ「2週間前って、ど ういう事?」

雅人「そう言う事…」
「もう、終わったんだろ …」

「服をくれよ…」

ティファ「これ着てて」

雅人「…何…これ…」

ティファ「仁平…涼しいわ よ」

雅人「…」

アリサ「包帯してからね… …噂は本当だったのね 」
ティファ「私も、驚いたわ 」

雅人「…で…説明は?」

ティファ「貴方の予想通り 初めからハワイに来る予 定だったのよ」

「ミグは、予定外だった けど…」

雅人「…」

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