《MUMEI》

両親が共働きで

独りで家にいる事が多かった僕は‥

寂しさを悟られまいと

わざと事務的な態度を取るようになっていった。

少しでも

いい成績を取れば両親が振り向いてくれるような気がして‥

毎日

勉強ばかりしていた。

そんな僕を

優等生>氛

ガリ勉>氛

そんな風に冷やかすクラスメイト達がいた。

まぁ

気にはしていなかったんだけどね。

いや‥

全くといったら嘘になるけど‥

気にした所で

どうなる訳でもないと分かっていたし‥。

相談出来る相手もいなかった。

だから結局──

どうする事も出来なかったんだ。

その頃からプライドが高かったのか‥

誰かに助けを求めるなんて事はしたくなかった。

する勇気も無かったんだけどね‥。

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