《MUMEI》
二人の思い
「昔、葵君に聞いてしたんだ。『翼は茜のことが好きって言っていた』って聞いたの。
それで、その後本当にそうなのか聞いてみようと思って聞いたの。そうしたら『俺が茜を好き?んなわけねぇよ。』って言ったよね。」
「それは覚えがあるけど・・・・・・・」
「その後に茜を見るたびに顔を赤らめてそれに気付いた私と目が合うとテレを隠すように目をそらしてたし。」
「それは、お前と目が合って恥ずかしかったんだ。」
「そうだったんだ。
でも・・・・・・・・・・もう遅いよ。私、今、他に好きな人いるもの。」
「誰だよそいつ。」
「葵君。」
「葵!?でもあいつには茜が・・・・・・」
「うん。茜は大切な友達だから、この関係を壊したくないの。
だから告白はしない。だから斉藤君も葵君や茜に言わないでね。」
「・・・・・わかった。
じゃぁ俺と付き合ってくれよ。」
「それは無理」
「なんで!なんで俺と付き合えないんだ?
葵はあきらめたんだろう?」
「うん。でも、やっぱりまだ好きなの。
だからこんな気持ちでは他の人と付き合えないよ。」
「じゃぁ、忘れるまで待ってるから。
だから・・・・・・・・・・・・」
「でも、それじゃぁ私なんかよりもっとかわいい子をのがしちゃうかもよ?」
「そんな奴いねぇよ。」
「ありがとう。でも他に好きな子が出来たら遠慮しないでね。」
「そんな奴いねえよ。」

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