《MUMEI》

バタバタしながら朝ご飯とお弁当作って、

でも鳳君が手伝ってくれたから何とかなった。





やっぱり鳳君って頼りになるな──。





「‥オイ、弁当蜜にちゃんと渡しとけよ」

「畏まりました♪」





ぁ──

それで‥

その蜜君はどこ行ったんだろ‥?





「蜜くーん、お弁当‥」

「ラン、見て見て♪」

「? ──ぇ」





蜜君‥?





そ‥

その格好は一体‥?





「似合うでしょ♪」

「‥演芸会かよ」

「王子様だよ?」

「遅刻すんだろ、早くエプロン外して鞄取って来い」

「ハイっ‥」

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