《MUMEI》

極秘情報は、

まだそんなに知られてないみたいで──

野崎さんも、

スクープにはしないって約束してくれたから安心した。





今日は、

始業式とホームルームだけだったから──

午前中で私達は放課になった。





「──あれ、鳳君こっちお屋敷とは反対方向ですよ?」

「‥まだ帰るには早ぇだろ」

「ぇ──」

「‥ほら、行くぞ」

「ふぉッ‥ちょ‥ちょっと‥!?」





今度はどこ連れてかれちゃうんですか私〜!?





「──あっ、はっけーん♪」

「ぇ‥」





あの姿は‥。





蜜君‥!?

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