《MUMEI》

「ボクも一緒に行く♪」

「は‥? つーかお前何で──」

「ボクも午前上がりだったんだよ?」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「じゃあラン、行こっか♪」

「ぇ!?」





まさか‥!?





「‥手ぇ放せよチビ」

「いいじゃんっ、まだ完全にお兄ちゃんのじゃないでしょ?」

「‥そういう問題かよ」

「そういう問題♪」





鳳君が不満げな事なんか全然気にしないみたいで、

蜜君はちゃっかり私の腰に抱き付いてる。





まだまだちっちゃいなぁ──。





「ねっ、どこ行く?」

「‥まずどっかで弁当だな」

「ぁ、考えたらさ? 今日午後ないからお弁当いらなかったんじゃない?」

「‥‥‥‥‥‥‥」





返事に詰まる鳳君。





こういう反応、

結構愛い──。

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