《MUMEI》 近くの公園に寄って、 私達はお弁当を平らげた。 それから、 駅の近くで色んな店を見て回った。 すっごく── 楽しかった。 鳳君と2人きりよりも、 蜜君と2人きりよりも── 3人でいるのが、 私には一番楽しいんだ、 きっと──。 「──鳳君、蜜君──」 「‥ん」 「なあにラン?」 「こっ‥‥‥これからも、精一杯‥三門家の世話役として精進致しますので、何とぞ宜しくお願い致しますっ」 「‥‥‥‥‥‥‥」 ポカンとする鳳君。 「?」 キョトンとする蜜君。 「──何改まってんだか」 「そうだよ♪」 「ぇ‥?」 「お前は三門家の一員なんだって事──もう忘れてんのか」 「ぁ‥」 「ボク達の方こそ宜しくね♪」 「てめぇが言う事か、それ‥」 「えへへ♪」 前へ |次へ |
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