《MUMEI》

「何してんだよ、お前‥」

「!! スイマセンっ、ぃ‥今、片付け‥」

「──‥退いてろ」

「へ‥」

「これかたしといてやっから‥チビ3人バスに乗せてやれ」

「ハ‥‥‥ハイっ」





パタパタ駆けてく後ろ姿は‥

あの頃と同じだ。





‥変わったのは‥

髪型位か‥?





──ぃゃ、

中身も変わった。





「──鳳」

「‥何だよ、まだいたのかよ」

「蘭ちゃん、いい母親になったね──」

「‥ったりめぇだ、俺が選んだ女なんだから」

「そうだな──」

「‥つーか、仕事遅れんぞ」

「ぁぁ。それじゃあ──蘭ちゃんと仲良くな」

「‥うるせぇよ」





言われなくてもしてるっつの‥。





たまに‥

蜜に邪魔されっけどな‥。





「パパー、いってくるね〜!」

「‥気ぃつけろよ」

「ハーイ!」

「───────」





賑やかだな‥

ほんとに──。





さぁて‥

チビ3人も邪魔もんもいなくなった事だし──

ゆっくり2人で紅茶でも飲むか──。

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