《MUMEI》

それに、

兄さんがいない時は──

蘭の事独り占め出来るしね。





ぁ‥

この事兄さんには内緒にしてね?





バレると大変なんだ──。





さーて、

今は蘭1人かな‥。





うん──

そうみたい。





「──蘭」

「ぁ、蜜君お帰りなさい──今丁度プリン出来たんだけど味見──」

「ううん」

「?」

「プリンよりこっちがいいな──」

「ぇ‥、──んッ!?」





いきなりでビックリしてるのか、

カチカチに固まってる蘭。





でも、

だんだん力が抜けてきてる。





僕は、

そんな蘭に長々とキスしてた。





「──ご馳走さま──」





くたっとなった蘭をソファに寝かせて、

僕はそうっとリビングを出た。

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