《MUMEI》 晩ご飯の支度をしてる時も、 蘭はまだどぎまぎしてるみたいだった。 「蘭」 「ぇ、何‥?」 「ごめんね?」 「何で?」 「夕方──いきなりしちゃって──」 「ううんっ、全然! ていうかむしろ‥」 「むしろ?」 「嬉しいっていうか──」 「また‥してもいい?」 「ぇっ‥」 「冗談冗談♪」 「──────‥」 「でも、行ってらっしゃいのキスは絶対だからね?」 「ぅ、う‥ん‥」 「やっぱり今しちゃおっかな──」 「ぇえッ!?」 「そんな声出したらお兄ちゃん来ちゃうよ?」 「ぅ‥」 「じゃあ頂きま〜す♪」 今だけ── 君は、 僕のお姫様。 あの日からずっと、 僕の気持ちは変わらない。 蘭── 大好きだよ──。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |