|
《MUMEI》 「──ほら」 何と言い返してやろうかと模索していた僕に 珠季がノートを投げて寄越した。 「‥笑うなよ‥？」 「コメディーなのかい‥？」 「‥違ぇ」 「───────」 不思議に思いながら ページを捲る。 「‥！？」 書かれてある内容を見て‥ 僕は驚かずにはいられなかった。 そこには‥ まるで 僕ら２人のような少年少女が出て来る恋愛話が綴られてあったのだから。 「‥‥‥珠季──これは──」 「な‥何も言うなッ、どーせ読むなら黙って読めっ」 「───────」 珠季── 余程恥ずかしいらしい‥。 「分かった、何も言わないよ──」 にしてもこの２人‥ 本当に僕らに良く似ている‥。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |