《MUMEI》 そういえば──‥ 2人で一緒に帰るなんて初めてだ。 ──何だか嬉しい。 君の隣りを歩いている── ただ、 それだけで。 気持ちが── 一緒に燥ぎ出す。 ありがとう、 芙原さん──。 君がいてくれるから、 僕は今── こんなにも楽しい。 「‥?」 芙原さん── 何だか少し背が伸びたみたい。 僕の方が越されちゃうかも知れないな──。 「──────‥」 「芙原さん‥?」 「‥何でもねーよ」 「───────」 何でもない、 か‥。 前へ |次へ |
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