《MUMEI》 数日後。 ハンドボール4月大会。 市民体が開催された。 … 「え!? クロさんスタメンなんすか!?」 「おい翔太。 気になる言い方だな。 僕じゃ不服みたいな。」 (や、 実際その通りなんだよ…) 「1年生はまだオールコートの練習経験してないからなぁ…」 「それが何かあんすか?」 「見てればわかるよ。」 … 試合が始まった。 前半10分も経たない内に、 翔太がクロに対して抱いていた印象は変わっていた。 … 「速攻!!」 (そうか… クロさんには… ハーフコートは狭すぎるんだ… すげぇ… すげぇクロさん!!) … 「ビー!!」 試合終了と共に、 翔太はクロに駆け寄った。 「凄いっすよクロさん!!」 「…だしょ?」 前へ |次へ |
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