《MUMEI》

ママ改めメロンパンナ。略してM菜「うふ…。


…その名前で呼ばれるのは随分久しぶりだわ…。」



メロンパンナは、青春の日々の懐古録を、心のなかで紐解いてゆく…。



A常務「あの頃は、ジャムおじさんの店もまだ小さくて、苦労は絶えなかったけど…


いま思えば、あの頃が一番楽しかったなぁ…」



M菜「そうよね………。


…ジャムおじさんが作るパンは絶品で、食べたら元気100倍だったわよね…(笑)」



色褪せたポートレートに写る、白髭のパン職人の姿を見つめるメロンパンナの瞳は、少女のように穏やかだった。

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